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シックハウス増加の背景

過去の日本家屋は高温多湿といった日本の環境に則して、木材で開口部の広く通気性の良い住環境でした。
しかし1970年代の省エネルギー政策以来の高気密、高断熱を住宅建築の基準として建築した頃からシックハウスの原因になりやすい住宅が増加してきました。
地球温暖化などの問題解決の一環で全エネルギーの8分の1が住宅で消費されているといった状態なので、住環境も強く省エネルギーを要請されてきました。
そのため日本の住宅は開口部の狭く通気性の悪い住宅になっていきます。
また、住宅を長持ちさせるためにシロアリ駆除剤を含んだ材料やカビ防止剤入りの材料など住宅全体が多くの化学物質で作られている状態になっています。同一品質で大量に調達できる化学物質を使用した新建材が主流になってきています。昔はあたりまえであった天然総木材の住宅は今では非常に高価で贅沢な存在です。
また、建材メーカーの寡占化が進んできているのでマンションも一戸建てもアパートの内装仕上げはほとんど差がない状態で、どの室内空気もほとんどホルムアルデヒド等のVOCや神経毒の有機リン系化学物質、環境ホルモンが検出される状態です。
そのなかのシステムキッチンや戸棚からや新調する家具やカーテンからも有害な化学物質が揮発しています。
それに加え化学物質を利用した生活用品も普及しています。芳香剤、スプレー式殺虫剤、合成洗剤、スプレー式防臭剤、衣服の除虫剤など生活者が自ら持ち込んだ化学物質もシックハウスの原因になっています。
さらに食物添加物や排気ガスなどの環境汚染が進み、昔は少なかった花粉症患者、アトピーやアレルギー患者など化学物質に敏感な人が増えてきたこともシックハウスの患者増の原因になっています。
現在、日常的な暮らしや産業で使用されている化学物質は7万種もあり、さらに毎年数千種も増加し続けているそうです。
日常的にこれらの影響を受けるうちに脳や神経系に悪影響をもたらし感情や行動に異常を起こさせるのです。
私も、その恐ろしさを身をもって経験しました。なかなか、その渦中にいると自覚できないと思いました。
残念ながら今のところは生活から化学物質を完全に排除するのは不可能ということです。
なので私たちに出来るのは化学物質を必要以上に使用しない摂取しない、住宅の空気をよく換気して化学物質の濃度が高くなり過ぎないように気をつけるといったところでしょうか・・・

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